炭酸水をもっと楽に作ろう
ミドボンで炭酸水を作るのは安くて魅力的。
でもペットボトルを手で振る作業が地味にしんどい…。
「振らない方法」「自動シェイカー」などを調べても、
納得できるものが見つからない。
ならば作るしかない。
炭酸ガスを水に溶け込ませる“振る作業”を自動化するアイテムを自作しました。
このホームページではそのアイテムを紹介しています。
手で振るのはもう限界。ミドボンでの炭酸水づくりに“自動シェイカー”という選択。
減圧レギュレーターを繋いだミドボン。
水を入れたペットボトル。
炭酸ガス注入専用キャップに、レギュレーターから伸びるチューブ(ホース)を接続。
ミドボンとレギュレーターの栓を開けて、いざ炭酸ガスをペットボトルに注入。
ここまでは割とスムーズ。
問題はそのあと・・・ボトルを手で振って、炭酸ガスを水に溶け込ませる作業。
二酸化炭素分子を水と“水素結合”させるために、ひたすらシェイク。
頑張って振る。注入具合を目視。
「まだ入るか?」「もっと振ってみよう」
ポコポコ・・・まだ少し入ってる。
この繰り返しで強炭酸を目指す。
今日は6本作る予定なんだが・・・手が疲れる。
・・・よし、何とか振り終わった。
いや・・・まだだ、まだ終わってない!
ここから冷蔵庫で寝かせて、炭酸ガスの定着を待つ。
・・・一気にできたら、どれだけ楽だろうか。
ミドボンで格安で何百本も炭酸水が作れるのはいいんだが、この振る作業がしんどい。
もし強力な撹拌力で水と炭酸ガスを効率よく接触させ、水素結合を促せれば・・・
水に溶け込む二酸化炭素の量が増え、冷蔵庫で寝かせる必要すらなくなる。
そうだ、マシーンの力を借りよう。
手軽で手頃なものはないか・・・あった。
でも、どう使う?どう取り付ける?
という事で前置きが長くなりましたが、
無い知恵と技術を振り絞って編み出したのが、このアイテム。
「ミドボンで炭酸水を作るときに、手で振らなくてもいい自動シェイカー(のアタッチメント)」
マッサージ用の振動ガンに取り付け可能な、ペットボトルホルダーアタッチメントを製作しました。
ペットボトルを差し込み、振動ガンのスイッチを入れると、強力な振動によって水が激しく撹拌され、水素結合が促進されます。
安定したガス注入と均一な振動により、手で振って作る炭酸水よりも効率よく二酸化炭素が水に溶け込み、冷蔵庫で寝かせる必要もありません。
結果として、より強く、安定した炭酸水が短時間で完成します。
このアタッチメントはマッサージガン、筋膜リリースガンなどと呼ばれる市販のマッサージ用の振動ガンに取り付けられます。
現在製作しているアタッチメントは、取り付け内径12.8mm~13mmの振動ガンに対応しています。
同じ型の振動ガンでも、アタッチメントの取り付けサイズが微妙に違う場合があり、取り付けられるアタッチメントの太さに注意する必要があります。
このように振動ガンに取り付けて使用します。
このタイプの振動ガンは小型ながら撹拌力が強く、床に置いて使用する際も安定感があります。
炭酸水づくりにおいて、効率と扱いやすさの両方を兼ね備えた選択肢です。
少しサイズが大きいですが、このような銃タイプの振動ガンでも十分すぎる撹拌力を発生させることができます。
このタイプの振動ガンは取り付け部分がプラスティックでできていることが多く、またサイズもバラつきがあります。
タイプによっては取り付けができなかったり、干渉する恐れもありますので、お手持ちの振動ガンとの適合を事前に確認する必要があります。
対応するペットボトルは、500ml〜600ml程度です。
画像で使用しているのは、ペプシコーラなどで採用されている600mlタイプのペットボトルです。
水の量は、ボトル容量の約9割がおすすめです。
一般的に、手で振る場合は6〜7割程度が主流とされていますが、振動ガンによる撹拌はその比ではないほど強力です。
そのため、水の量を控える必要はありません。
開栓時に吹きこぼれない程度まで水を入れても、炭酸水の仕上がりに大きな差はなく、しっかりと炭酸が定着します。
ペットボトルは、この向きでホルダーに差し込みます。
キャップ部分が下から出る形になります。
炭酸ガス注入前にペットボトルを潰して空気を抜いておくと、炭酸ガスが溶けやすいという説がありますが、潰しても潰さなくても最終的に残る空間は「水に溶け込まない残留空気」です。
潰さない方が炭酸ガスの無駄を減らし、ペットボトルの劣化も防げると考えていますので、潰さずに差し込みます。
炭酸ガス注入用キャップに、レギュレーターから伸びる耐圧チューブを接続します。
この接続方法は、炭酸ガス注入用キャップのメーカーによって多少異なる場合がありますが、基本的な手順はほぼ共通です。
多くの製品には逆止弁が付いており、チューブを差し込んでも水が逆流することはありません。
ただし、一部の製品では逆流防止のために特定の操作が必要な場合もありますので、使用前にお手持ちの製品仕様をご確認ください。
ミドボンとレギュレーターを手順通りに開栓してペットボトル内に炭酸ガスの注入を始め、振動ガンの電源もオンにして作動させます。
凄まじい勢いで内部の水が暴れ、激しく撹拌されます。
振動ガンの振動レベルはあまり高くする必要はありません。いくつかの振動ガンで試しましたが、いずれも振動レベル1で十分な撹拌力が得られました。
ラベルレスのボトルであれば、注入される炭酸ガスの状態を見ながら注入できます。
炭酸ガスが水に溶け込む量は、手で振るよりも多くなりますので、完全に気泡が出てこなくなるまで待たなくても、強い水素結合によって十分に強い炭酸が作れます。
一部の振動ガンを除けば、ほとんどのモデルはアタッチメントを装着した状態でも自立できるため、手で持たずに床に置いて放置したまま撹拌することが可能です。
床に置いて手放しで撹拌する場合は、振動によってペットボトルがホルダーから抜けてしまうのを防ぐため、ゴムバンドなどでホルダーとペットボトルをしっかり固定しておくと安心です。
床に直接置くと、振動によって本体が回転したり位置がズレたり、床を傷つけてしまう恐れがあります。
そのため、底面に耐震パッドなどの滑り止めを貼ったケースの中に緩衝材を敷き、その上に置いて撹拌させるのがおすすめです。
緩衝材が振動を吸収してしまいそうに感じるかもしれませんが、振動ガンの自重と上下方向のストロークによって、意外にも十分な撹拌力が得られます。
しかも、床への振動の伝達は抑えられるため、静かで安定した運用が可能です。
この自動撹拌の間に、次のペットボトルの準備や、完成した炭酸水の片づけを進めることもできます。
大きめの振動ガンでも自立は可能ですが、若干安定性が低下するため、下に敷く緩衝材の工夫が必要です。
なお、初期試作品ではこのタイプの振動ガンを1年以上使用していましたが、接合部が外れたり、振動ガンが倒れたりしたことは一度もありません。
ペットボトルのサイズが合っていない場合、ボトルホルダーとの間に隙間が生じて振動が干渉し合い、安定性が損なわれるほか、動作音が大きくなる傾向があります。
そのため、サイズの適合確認と、必要に応じた工夫をおすすめします。